宇宙の、かたすみで




笑い

泣き

怒り

寝て

食べて

歩いて

見て

聞いて

感じて

想って

息すって




生きている。




どこでもない、ただ、宇宙のかたすみで。



ある人がいった。
(ほんとは本の中にでてきたカカシがいった)


「たんぽぽの花が咲くのに価値がなくても、
 あの花の無邪気な可愛らしさに変わりはありません。
 人の価値はないでしょうが、
 それはそれで、むきになることもないでしょう」




ある映画の中で、主人公がいっていた。

「世界は私がいなくなっても、なにもかわらない」





かわらないからといって、悲しむことはない。

自分の生きている証が、この世界に残ったところで

いなくなってしまった後では、どうってことない。




生きている証を残したいから、生きているわけではない。


自分の価値がほしくて、生きているわけでもない。






ただ。


「私」をみとめてもらうこと。

「ありがとう」といってもらえること。

「ここにいる」ということ。




それだけが、幸せだから。




ここにいるの。







それだけ。