不機嫌につるりとした白い液体を
暗い台所の冷蔵庫の前に座って飲んでいた。
やっぱり白いつるりとしたコップと
同化するような色。
無音。
なんの音もしない。
暗い昼。
一息つくように牛乳を飲む。
珍しく、頭の中でなんの音もしない。
ふと。
声を、聞き逃しているんじゃなかろうかと
思った。
色々な声が、聞こえていないんじゃないかと。
だから、最近こんなに苛々してるんじゃないだろうか。